いつの時代もなくならず、社会問題となっている「いじめ」にスポットを当てたドラマを、国内外問わず集めました。
社会現象を巻き起こした大ヒットドラマから、KADOKAWAが主催する「ザテレビジョンドラマアカデミー賞」を受賞した作品など、
学校でのいじめだけでなく、職場いじめをテーマにした大人向けの作品も紹介しています。
目を塞ぎたくなるようなシーンもありますが、今を生きる人々に勇気を与える名作揃いです。
Netflixで公開された海外作品もありますのでぜひご覧ください。
2009年10月17日から12月19日まで放送された連続ドラマ。
フランシス・ホジソン・バーネットの「小公女」が原作。
主人子の黒田セイラは幼い頃に母親を亡くし、実業家の父と共にインドで暮らしていたが、セイラが高校生になるタイミングで日本に帰国し、セイラの母が通っていたミレニウス女学院に入学することにした。
誰に対しても分け隔てなく接した事から、生徒や教師達からも信頼され、優等生と言われていた。
しかし、セイラの父が鉱山で事故死したことでセイラは無一文となり、生徒から使用人となってしまう。
身分が変わったことで、以前からセイラを妬んでいた学年首席の生徒や、セイラの母と元同級生であり、彼女に劣等感を抱いていた女学院長から嫌がらせを受けるようになる。
主人公の黒田セイラを、志田未来。ミレニウス女学院の使用人を、この作品が連続ドラマ初出演となる林遣都が演じた。
2010年1月26日から3月16日まで放送された日本のテレビドラマ。
キャッチコピーは「イジメは子供だけのものですか」。
業界最大手の商社に勤務する新人OLが、上司や同僚から執拗ないじめを受けながらも、成長していく姿を描くドラマ。
主人公の美樹は念願の会社に入社し、期待に胸を膨らませて入社日を迎える。
しかし、配属当日に先輩社員のミスを押し付けられ、いじめのターゲットとなり、職場で孤立してしまう。
絶望の日々を送り、度々涙する美樹。
だが、障害を負ってしまった妹や、経済的に苦しい家族の為に会社を辞められないという事情を抱えており、地獄のような過酷な日々を生き抜こうと決意する。
幾多の苦難に立ち向い、社会の中で生きること、働く本当の意味を見つけていく。
主人公の角田美樹を榮倉奈々。生真面目で努力家だが、美樹にパワハラを繰り返すチームリーダー佐野有希子を木村佳乃が演じた。
2007年4月12日から6月28日まで放送されたテレビドラマ。
このドラマが放送された前年、いじめによる自殺が一種の社会現象となっていたことから、いじめや社会問題を取り入れた作品。
女子中学生の明日香が転落し、死亡した。
不登校気味だった明日香を以前から気にかけていた臨時教師・加地耕平は、明日香の義母であり弁護士の積木珠子とともに調査したところ、明日香がいじめを受けていたことが判明する。
明日香の自殺はいじめが原因だったのではないかと考えた二人は、真相を明らかにするため、動き出す。
明日香の自殺を皮切りにさまざまな問題が露呈する公立中学校を舞台に、教師や生徒、弁護士である義母の姿を描いた、社会派ドラマ。
主演の菅野美穂は、本作でザテレビジョンドラマアカデミー賞・主演女優賞を受賞。
脚本の坂元裕二は第54回ザテレビジョンドラマアカデミー賞脚本賞、第26回向田邦子賞を受賞した。
1994年と1995年に日本テレビの土曜グランド劇場で放送されたテレビドラマ。
ドラマのヒットを受け、1994年には劇場版が公開された。
主人公役で当時12歳だった安達祐実の「同情するなら金をくれ!」という台詞が、新語・流行語大賞に選ばれるほどのブームとなり、社会現象を巻き起こした作品。
最終話で最高視聴率37.2%を記録し、土曜ドラマ枠では平成初期の最大のヒットを記録した。
母は病気で入院中のため、酒浸りで暴力的な養父の元で貧しい生活を送る主人公の相沢すずは、同級生たちからいじめを受け、家でも学校でも悲惨な目に遭っていた。
母の手術費用を工面するため、盗みなどを繰り返すようになったすず。
ある日、母が病院から一時帰宅をしたが、養父の暴力からすずを守ろうとした母が再び病院に戻ることに。
このことから、すずは養父を殺害することを決意し、自宅に火を放つ。小学生の少女が苛酷な環境を生き抜いていく物語。
2007年6月30日から9月15日まで放送された。
クラスメイトから壮絶ないじめを受けながらも、親友と出会い、いじめに立ち向かっていく女子高校生を描いた作品。
最高視聴率が17.4%を記録し、ヒット作となったものの、いじめをテーマにした作品であり、過激なシーンが描かれたことから、抗議や批判が集まったが、「主人公に勇気をもらった」など好意的意見も多数寄せられた。
高校受験で自分だけが合格した事で親友の篠塚夕子との友情が壊れ、自殺未遂にまで追い詰めた事が心の傷となっている椎葉歩。
そんな時に声をかけてくれた安西愛海と仲を深めていく。しかし、誤解されたことがきっかけで愛海のグループからいじめを受けることになってしまう。
主人公の椎葉歩を北乃きい。いじめの主犯格、安西愛海を福田沙紀が演じた。